京極夏彦の人気連作、百鬼夜行シリーズは邪魅の雫まで読み終えてます。シリーズの最高傑作と言われているのがシリーズ2作目の魍魎の匣です。
個人的には処女作の姑獲鳥の夏のほうが「こんな面白い小説を書く作家が存在するのか!」という衝撃が忘れられず自分の中では最高峰なのですが。
その魍魎の匣の映画のロケ地の大谷資料館の大谷石地下採掘場跡へ行ってまいりました。
夕方16時頃であまり陽が差さず薄暗いのですが、まるでハムナプトラの世界に迷い込んだかのような巨大地下空間が広がっていました。
元々は大谷石の採掘場なの階段や石塀に使われる、決まったサイズに切り揃えられた石が並んでいますね。
写真の写真になってしまいましたが中禅寺秋彦(京極堂はあだ名)と美馬坂教授が戦時中以来顔を合わせるシーンです。こちらは上の写真とはまた別の空間です。
椅子やテーブルはありませんでしたが、「確かにここだ・・・」と猛烈に感動しました。
コンサートやPV撮影にはよく使われる場所のようで、他にも様々なミュージシャンの写真も飾ってありました。中でもエンヤはまさにここにピッタリだと思いました。
ところどころライトアップされていて綺麗です。↑ここなんかはTVゲームの地下ダンジョンのようですね。
観光地として大変お勧めですが、ひとつ注意しなくてはいけないのはここが非常に寒いということです。
周りは全部大谷石なのですが、氷で出来た空間かと思うほど寒いので服装は真冬に東北に行く時くらいの準備はしたほうが良いです。
今の時期は特にですが、夏も寒いらしいのでその頃行きたい方は長袖の羽織りものをもって行きましょう。
日光東照宮や鬼怒川温泉に比べるとマイナーかもしれませんが、宇都宮市にこんな素晴らしい場所があるのです。
担当:O